この取り組みについて案内

わっしょい農業DXの画面が、何のためにあり、どんな仕組みで動いているかの覚え書きです。

ねらい

京都府南丹市美山町和泉にある、わっしょいの0.7反の水田。 そこに置いたセンサーとカメラの記録をひとところに集めて、 誰でも見て、書き込めるようにしたのがこの画面です。

京都市内に住む学生が朝いちばんに水位を確かめる。支援してくださった方が、 遠くから自分の区画の育ち具合を見守る。子どもが対照実験の値で自由研究をする。 そうやって人と田んぼの結び直しをすることが、この取り組みのねらいです。

使ってくださる方

わっしょいのメンバー

京都市内にいても田んぼの様子を確かめ、次に行く日の段取りを決める材料にします。

地域の方・近隣の農家

近くの田んぼとの比べ合いや、獣が出たときの知らせを早く共有するために使います。

子どもたち・学校の方

すくすくプロジェクトの観察学習と、対照実験の結果の読み取りに使います。

支えてくださる方

田んぼオーナーの区画、定点カメラ、遠隔かかしを通じて、離れた場所から田んぼに関わります。

使っている仕組み

受け持ち使っているものそれを選んだ理由
画面Next.js 15(App Router)+ TypeScriptわっしょい本体のサイトと同じ作りにそろえるため
見た目CSS Modules(野帳デザイン)紙の観測手帳の組み方をそのまま画面にするため
図版自前のSVG作図線と罫だけの静かな図にしたいため
配信VercelNext.js と相性がよく、書き換えが自動で反映されるため
記録の保管・認証Supabase(PostgreSQL + Auth + Realtime)記録の置き場と会員の管理をひとつにまとめるため
現地の中継Mosquitto(Raspberry Pi 4)電波が弱くても、現地でいったん受け止められるため
獣の判別YOLOv8 nano(現地の機械で判定)軽く、通信が切れていても手元で判定できるため
知らせLINE + Discord地域の方と学生メンバーで、使い慣れた道具が違うため

道のり

予定は田んぼの都合で前後します
2026年5月中旬土台づくり。記録の置き場(Supabase)の初期設定
2026年5月下旬観測記録の画面の初版と、会員のしくみ
2026年6月7日最初のカメラとセンサーの記録が届く(田植えに合わせて)
2026年6月下旬獣が出たときの知らせと、お知らせの帯
2026年7月わっしょいコインなど、参加のしかけの初版
2026年8月田んぼオーナーの登録、収穫までの日数、対照実験の画面
2026年9月遠隔かかしの操作と、記録のCSV書き出し
2026年10月以降生き物図鑑、学習する獣害対策など

記録が届くまで

  1. 田んぼのセンサー(ESP32・Raspberry Pi Zero 2W)が、10〜30分おきに値を測ります。
  2. 測った値は、畦のそばに置いた中継の機械(Raspberry Pi 4)へ無線で送られます。
  3. 中継の機械が、有線または携帯回線を通じて記録の置き場へ送ります。
  4. 獣が写ったときだけは、現地の機械がその場で獣の種類を見立て、 LINEとDiscordへすぐに知らせます。
  5. この画面は置き場とつなぎっぱなしになっていて、新しい記録が届くとその場で書き変わります。

安全とプライバシー

  • 通信はすべて暗号化しています(HTTPS)。暗号化されていない接続は自動で切り替えます。
  • 合言葉(パスワード)はそのまま保管せず、元に戻せない形にして預かります。
  • よくある攻撃の手口(なりすまし・入力の細工)への備えを、標準の指針に沿って入れています。
  • カメラに写り込んだ通行人や住民の顔は、公開前に自動でぼかします。
  • 場所の表示は田んぼひとまとまりの粗さにとどめ、個人の家がわかる精度では出しません。
  • 読み上げソフトや文字の拡大でも使えるよう、表示の決まりに沿って作っています。