わっしょいがめざす、地域での体験教育

Experiential Education

わっしょいの体験教育

MIYAMA EXPO 3rd の参加者による集合写真
MIYAMA EXPO 3rd(2026年7月5日・美山町内の小学校 体育館)参加者110名

一般社団法人わっしょいは、京都府南丹市美山町で子ども向けの体験教育を行っています。 田んぼ・川・山という地域そのものを教室にして、農作業から工作、国際交流までを1年を通して実施しています。 わっしょいはこれらの活動を「ためす・きづく・めざす・うけつぐ」の4軸で評価し、活動ごとに数値として記録しています。 このページでは、その4軸と実測値、そして実際にやってきた体験を掲載します。

合言葉は「美山のすべてが教科書になる」。自然も、田んぼも、茅葺きの屋根も、 そこで暮らす人との会話も、そのまま教材になると考えています。 そのため単発の体験で終わらせず、田植え、収穫、販売、発信、振り返りという 一本の線としてつないでいます。季節の巡りがそのままカリキュラムです。

もうひとつ大事にしているのは、子どもを「お客さん」にしないことです。 学園祭での販売の戦略は子どもたち自身が会議で決めましたし、 田植えでは、学生が子どもに教わる場面のほうが多いくらいでした。

Four Axes

4つの軸

わっしょいは、体験教育で何が起きたかを4つの軸に分けて振り返っています。 軸の名称と、その軸で見ていること、実際にその場面があった活動は以下のとおりです。

調理台の手元を子どもと留学生がのぞき込んでいる様子(MIYAMA EXPO 3rd)

ためす

Tamesu

新しい体験に飛び込み、自分の手で探究する(仮説→実行→観察のサイクル)。

この軸で見ていること

うまくいくか分からないことを、自分の手で実際にやってみる場面がどれだけあったか。

実際にその場面があった活動

  • 竹を割って巨大な流しそうめん装置を組み立てる(2025年8月7日・夏合宿)
  • ペットボトルロケットを設計してつくり、飛ばす(2025年8月13日・東京科学大学ロケット制作サークルと協働)
留学生と子どもが向かい合って話している様子(MIYAMA EXPO 3rd)

きづく

Kizuku

五感で世界を感じ取り、地域・自然・人の関係を結びつけて記録する。

この軸で見ていること

見て、触って、比べて、それまで知らなかった違いに気づく場面。

実際にその場面があった活動

  • 田んぼの自然観察とスケッチ(2025年7月5日)
  • 紫キャベツからつくった手作り指示薬で、川の水・水路の水・水道水などの水質を比べる(2026年5月17日)
子どもが自分で描いた紙を掲げて発表している様子(MIYAMA EXPO 3rd)

めざす

Mezasu

仲間と目標を共有し、企画の段階から自律的に協力して形にする。

この軸で見ていること

自分たちで目標を決めて、そこに向けて準備し、人前でやり切る場面。

実際にその場面があった活動

  • 学園祭NFでの子どもたちとの共同出店(2025年11月)
  • その日つくったものを自分で掲げて発表する(2026年7月5日・MIYAMA EXPO 3rd)
美山町の里山の風景

うけつぐ

Uketsugu

体験を作品や商品などのかたちで表現し、次の世代や地域の外へ伝える。

この軸で見ていること

美山で続いてきた仕事や行事を、実際に手を動かして受け取る場面。

実際にその場面があった活動

  • 茅刈り(2025年11月29日)
  • 田植えから米の収穫・稲木干しまでの米づくり(2025年6月〜9月)
Measurement

活動をどう評価しているか

体験教育は「楽しかった」で終わりやすい活動です。 わっしょいは、活動が終わるたびに4軸を数値で記録し、次の企画を決めるときの材料にしています。 この記録は、活動実績を他地域でも使える形に整理する取り組み(IRORIプロジェクト)としても続けています。

評価の方法

活動を担当した運営メンバーが、活動ごとに4軸それぞれを4段階で記録する内部評価(自己評価)です。1が最高、4が最低で、数値が小さいほど、その軸がよく現れた活動であることを示します。 総合値は4軸の幾何平均です。

  • 1 = 最高
  • 2
  • 3
  • 4 = 最低
事業名日付ためすきづくめざすうけつぐ幾何平均
美山農作業&DIY(稲作準備)2026年5月10日43423.13
美山で農作業&水のpH調査2026年5月17日42312.21
田んぼに水入れ2026年5月30日34222.63
お米の旅編① 田植え Day12026年6月6日23422.63
お米の旅編① 田植え Day2 + グリーンコンサート2026年6月7日42433.13
田んぼの管理(田打ち・チェーン除草・水管理)、畑2026年6月13日33433.22
農作業③&美山EXPO準備2026年6月28日23332.71
MIYAMA EXPO 3rd2026年7月5日44433.72
平均(8件)3.253.003.502.382.92

出典: 一般社団法人わっしょい 活動記録マスタ(2026年度)。2026年7月5日時点で4軸の評価値が記録されている全8件を掲載しています。 同時点の2026年度の活動記録は69件で、うち評価値が入力済みなのはこの8件です。記録は現在も継続中です。

8
4軸の実測値がある活動(2026年7月5日時点)
2.92
8件の幾何平均の平均(1が最高・4が最低)
2.38/うけつぐ
4軸のうち最も良い値の軸
3.50/めざす
4軸のうち最も課題が残る軸

この8件の参加者は合計395名(うち運営スタッフ235名、地域の子ども81名、地域の大人59名)です。 数値は運営による自己評価であり、イベントの成否や満足度を表すものではありません。

Activities

1年間の体験

美山町での活動は、田植えから収穫まで季節に沿って進みます。 そのあいだに、川遊び・工作・料理・地域行事への参加が入ります。 以下は実際に行った活動の写真です。

水を張った田んぼで田植えをする子どもたちと学生

田植え

2025年度

田んぼのあぜで生きものを観察する子どもたち

田んぼの自然観察

2025年度

机を囲んで草花をスケッチする子どもたち

草花のスケッチ会

2025年度

美山の川で遊ぶ子どもたちと学生

川遊び

2024年8月3日

竹を組んでつくった流しそうめんの装置と子どもたち

竹で組む流しそうめん装置

2025年度・夏合宿

ペットボトルロケットを手にした子どもたちと学生

ペットボトルロケットづくり

2025年8月13日

稲木に稲を掛けて干す子どもたちと学生

米の収穫と稲木干し

2025年度

台所で調理をする子どもたちと学生

世界の料理会

2025年度

学園祭の出店前に並ぶ子どもたちと学生

学園祭での共同出店

2025年度

茅場で茅を刈る子どもと学生

茅刈り

2025年11月29日

楽器にふれる子どもたちと京都大学交響楽団の学生

クリスマスコンサート(京都大学交響楽団と協働)

2025年12月20日

写真は2024年度・2025年度・2026年度の活動記録より。 2025年度は子ども向けプログラムを年間34回実施し、地域住民・子どもの延べ参加人数は400名でした。

Safety

安全への配慮

Get Involved

関わり方