茅葺き屋根を載せた可動式トレーラーハウス「カヤゴヤ」で、美山町5地区を巡回。 子どもたちと大学生・地域住民がセルフビルドで建設する、京都大学発の地域共創プロジェクト。
| プロジェクト名 | 美山ぐるぐる教室「カヤゴヤ」 |
|---|---|
| 形式 | 茅葺き屋根を載せた可動式トレーラーハウス(展開式屋根機構) |
| 巡回地 | 美山町5地区(知井・平屋・宮島・鶴ヶ岡・大野)+京都市・大阪などへ出張 |
| 建設方式 | セルフビルド(子どもたち・大学生・地域の方が一緒に手を動かして建てる) |
| 資金調達 | CAMPFIREクラウドファンディング(2026年11月後半ローンチ予定 ※当初5月予定から6ヶ月延期) |
| 総事業費 | 約500万円 |
| 完成目標 | 2027年2月頃 着工予定(プロジェクト全体を6ヶ月延期する決定を下しました) |
茅葺きは屋根に茅を葺く技術ですが、コト葺きと呼んでいるのは、 参加者一人ひとりの体験・写真・感想・制作物を、トレーラーハウスの内装と外装に積み重ねていく取り組みのことです。
茅葺き屋根は毎年少しずつ茅を補いながら、何十年もかけて維持していきます。カヤゴヤも同じように、完成して終わりにするのではなく、関わり続けることで保っていく建物にしたいと考えています。
茅葺きをはじめとする伝統技法には、編む・組む・結ぶといった糸偏の漢字がよく使われます。次の世代が手を加えて作り直していけるものに、カヤゴヤもしていきたいと考えています。
最初の年に来た子どもの絵と、後から加わった子どもの言葉が並んでいく。何年も続けることで、カヤゴヤの内側は地域の記録になっていくと考えています。
3年間で築いてきた友情や信頼、季節ごとの記憶を、目に見える形にしていきます。完成後も更新され続けるものとして運用していく予定です。
送迎が困難な家庭の子どもにも体験教育を届けるため、カヤゴヤは美山町の5地区すべてを四季に合わせて巡回します。 「美山町の5エリアを巡回してもらえると、送迎が難しい子も来れる」——2025年6月に実施した保護者アンケートでいただいたこの声が、 「動く教室」というアイデアの直接的な出発点となりました。
カヤゴヤの企画は思いつきだけで進めているわけではなく、国内外の先行事例を参考にしています。 それぞれ単独の実践例はありますが、6つを組み合わせた例はあまり見当たらず、私たちなりに工夫しながら形にしています。
移動図書館などの先行事例
1968年から続くいわき市の移動図書館モデルを参考にしています。固定の拠点では届かない場所へ出向き、繰り返し訪れることで関係を育てる考え方です。カヤゴヤの「動く教室」はこの教育版にあたります。
Project for Public Spaces の考え方
「人は自分が関わって作った場所に愛着を持ちやすい」という考え方です。設計・建設・運用に子どもと地域住民が参加する、という今回の構造に直結しています。
Auburn大学 Rural Studio の実践
建築学生が地元住民と協働して施設を建設するプログラムです。学生主導のセルフビルドは教育プロセスとして機能し、地域への継続的な関わりにもつながると言われています。
地域の共同作業文化
村人総出で屋根を葺き替える、相互扶助の文化です。編む・組む・結ぶといった糸偏の漢字が示す「ほどいて、結び直せる」性質を、人と人との関係にも生かせないかと考えています。
大学生が関わる「斜めの関係」
親でも教師でもない、けれど継続的に関わる若者の存在です。子どもの成長に良い影響があるとする調査もあり、大学生が定期的に関わる意義の一つだと考えています。
可動性と空間の柔軟性
トレーラーハウスは移動できる建築として近年活用が広がっています。カヤゴヤもその可動性を生かし、5地区を巡回する拠点として使う計画です。
カヤゴヤは、地域の専門家・職人・研究者との緊密な連携により支えられています。
建設拠点の提供と、茅葺き技術の監修
構造設計と教育的位置づけの監修
地域専門家として拠点支援・地域連携
美山町の保護者14家庭・子ども約30名分のアンケートで、関心の高かった分野はこちらです。
カヤゴヤを共に育てていただける協賛企業・団体を募集しています。 茅葺きの「結」文化にちなんだ5つのプランをご用意しました。
※ 金額・特典はあくまで目安です。企業様のご事業内容・ご希望に合わせて柔軟にカスタマイズいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
| 時期 | 内容 | 状態 |
|---|---|---|
| 2025年度 | 拠点要件の整理・候補地調査・茅葺職人さんとの連携開始 | 完了 |
| 2026年1〜3月 | 設計コンセプト策定・専門家ネットワーク構築 | 完了 |
| 2026年4〜10月 | 設計の深化・専門家との詰め・地域協議・協賛開拓を継続(建設前の準備期間) | 進行中 |
| 2026年11月後半 | CAMPFIREクラウドファンディング ローンチ(当初5月予定から6ヶ月延期) | 予定 |
| 2026年12〜2027年1月 | クラファン終了・トレーラーシャーシ購入・建設準備 | 予定 |
| 2027年2月頃 | 🔨 子どもたちとのデザインワークショップ・建設着工 | 予定 |
| 2027年3〜4月 | 本格建設・骨組みおよび屋根の完成 | 予定 |
| 2027年春 | 内装完成・カヤゴヤ完成お披露目会・初回巡回開始 | 予定 |
| 2027年夏以降 | 本格運用開始:年間を通じた5地区巡回+町外出張 | 予定 |
カヤゴヤプロジェクトに関連する活動の様子はnoteで公開しています。
個人の方はクラウドファンディングで、企業・団体の方は協賛で、 子ども・保護者の方は活動への参加で、それぞれの形で関わっていただけたら嬉しいです。